2025.07.19
エレベーターに乗る?乗らない?ピアノ搬入時のギモンを解決!
「ピアノを家に迎えたいけど、エレベーターに入るのかな?」 「マンションだから、搬入が心配…」
ピアノのご購入を検討されているお客様から、私たちが本当によくいただくご相談です。特に、エレベーターに入るかどうかは、ピアノの搬入費用や方法を左右する大きなポイントですよね。
そこで今回は、そんな皆さんのギモンを解決するために、ピアノがエレベーターに乗るかどうかの目安を詳しくご紹介します。ご自宅のエレベーターをチェックする際のポイントも解説しますので、参考にしてみてください。
目次
まずはエレベーターのここをチェック!
エレベーターでまず確認していただきたいのは、扉の横にある定員表示です。何人乗りのエレベーターかをご確認ください。
次に、エレベーターの床の形も重要です。正方形に近いもの、奥に長い縦長タイプ、横に長いタイプがありますので、床面がどのような形かを見ておきましょう。
ドアの開き方と隠れたトランクにも注目
ドアの開き方も搬入に影響します。
- 真ん中で割れて両側に開くタイプ
- 片側にスライドするタイプ
どちらかを確認してください。
また、エレベーターの後ろにトランクがついているタイプがあります。これは緊急時にストレッチャーなどを入れるためのもので、普段は閉じられていますが、ピアノの搬入時には役立つ場合がありますので、トランクがあるかどうかもチェックしてみると良いでしょう。
ピアノの搬入方法を知ろう
アップライトピアノ
アップライトピアノは、基本的にそのまま入れるか、状況によっては立てた状態で搬入します。
グランドピアノ
グランドピアノは、足とペダルを外し、低音側の側面を下にして立てて運びます。実際の厚みはアップライトよりも薄くなるケースが多いです。
エレベーターの定員別!ピアノの可否
実際に何人乗りだったらどのくらいのピアノが乗るのか、具体的な目安をお伝えします。
- 4人乗り: アップライトピアノもグランドピアノも搬入は困難です。
- 6人乗り:
- アップライトピアノ: 奥に長い長方形のタイプであれば、コンパクトなサイズなら搬入できることが多いです。正方形や横長、大きいサイズのアップライトピアノは難しいでしょう。
- グランドピアノ: 形問わず、搬入は難しいです。
- 9人乗り:
- アップライトピアノ: エレベーターの箱の形問わず、ほぼ全て入ります。
- グランドピアノ: 正方形や横長だと搬入が難しいですが、奥に長い縦長タイプであれば、奥行き約200cmくらいのグランドピアノまで搬入できる可能性が高いです。
- 11人乗り:
- アップライトピアノ: 問題なく乗ります。
- グランドピアノ: 11人乗りエレベーターは縦長タイプがあまり採用されておらず、正方形か横長が多い傾向にあります。そのため、9人乗りより広くなるものの、搬入作業が難しい場合が多く、「必ず乗ります」とは断言しにくいのが現状です。基本的には、専門業者との確認をお勧めします。
- 15人乗り以上:
- アップライトピアノ: 問題なく乗ります。
- グランドピアノ: このサイズの大型エレベーターになると、箱の形(正方形、横長、縦長)を問わず、奥行き約210cm前後(ヤマハのC6やスタインウェイのB-211など)のグランドピアノも搬入しやすくなります。
最終確認は専門家へご相談を
これらはあくまで参考目安であり、全てのケースに当てはまるわけではありません。実際には、搬入したいピアノのサイズやモデル、そして使用するエレベーターの個別の条件に応じて判断が必要です。
ピアノ店や専門の運送業者さんと相談し、必要であれば事前に現場確認を行うなどして、慎重に判断してくださいね。お客様が入らないと思っていても、経験豊富なプロの目で見ると案外入ることも少なくありません。例えば、いわゆるママチャリ自転車をまっすぐにエレベーターに入れられるようなサイズであれば、アップライトピアノはほとんどの場合搬入可能ですので、一つの目安にしてみてください。
まずは、ご自宅のエレベーターの定員や床の形などを確認してみることから始めてみましょう。