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名古屋ピアノ調律センター

よくある質問

ピアノを購入にするにあたっての、初歩的なご質問、疑問点などをまとめました。初めてのピアノ購入にはわからない事がたくさんあると思います。少しでもご購入の参考になれば幸いです。

スタインウェイに関するよくあるご質問
ボストンピアノに関するよくあるご質問
エセックスピアノに関するよくあるご質問
ペトロフピアノに関するよくあるご質問
ピアノ購入準備
ピアノ購入にあたって
購入後のよくあるご質問

スタインウェイに関するよくあるご質問

なぜいい音が出るの?

スタインウェイピアノには、“スタインウェイシステム”というスタインウェイ独自の規格に基づいたピアノ造りをしています。厳密にそのしくみを守ることにより、他に類を見ない素晴らしい音色を造り上げることができます。良い音色はそのスタインウェイシステムに沿ってピアノを造っているからだといえます。

なぜ高い?

良いピアノを造りだすには、最良の材質、材料、しくみ、熟練した技術工が必要です。それに加え、特に楽器においては様々な知恵、工夫、技術力や楽器に対する職人の思いも欠かせません。手作業で行う工程も多いため、大変手間のかかるピアノ造りには、その部分もコストに反映されてしまいます。実際、諸外国の他社メーカーでも一番良いピアノは、だいたい同じぐらいの価格帯です。最高級のピアノを造りだす為の対価としては、他の楽器と比較しても妥当ではないでしょうか。

何故みんなスタインウェイばかり使う?

演奏者が良いピアノを選択した結果だと思います。やはり、いくら良いピアノを造っても演奏者が弾いてくれなければ、その楽器の本当の価値はありません。スタインウェイの宣伝文句でもある、毎年コンチェルトの演奏会場で全世界中の約95%以上の方々がスタインウェイピアノを使っている、という結果も過度な話ではありません。良いピアノだからみんなが使う。その結果が一番の要因です。

スタインウェイの中古と新品、どちらが良い?

実際に弾く方、所有される方が何をピアノに求めているかで変わってくると思います。例えば、おそらくほとんどの方ができるだけ安くスタインウェイを買いたいと思いますので、そのため中古ピアノが視野に入ってくのも頷けます。

ただ、安い中古ピアノにはそれだけのリスクがあるのも事実です。実際何十年も経ったピアノが今そのまま使える訳はありません。価格が安いのには必ずそれなりの理由があると思いますので、その理由を明確につかんでおくことが肝心です。新品には新品の、中古には中古の魅力があります。
→ 詳しくは「中古ピアノについて」もご参照下さい。

ボストンピアノに関するよくあるご質問

ボストンピアノってどんなピアノ?

ボストンピアノは1986年にその新しいピアノを考え始めて、スタインウェイが設計したピアノです。他の老舗ブランドと比較すればまだまだ若いですが、これまでに65,000台以上のボストンピアノが世界中に出荷され、特にスタインウェイ社のあるアメリカ、さらにヨーロッパでも人気が高いです。弊店にお越しくださる方々も、外国帰りの方は特に“ボストンピアノ”の名前を知っていらっしゃる方が多く、それだけスタインウェイピアノが身近なのでしょう。

スタインウェイ“デザイン”ってどんな意味?

スタインウェイ社がピアノ全般の設計をした、という意味です。ボディなどの形、材質、細部の設計などは、すべてスタインウェイ社の意向を基に造られています。

ただ、ボストンピアノの製造はスタインウェイ社の工場で行うのではなく(制作前の段階では一部を検討したこともあったそうですが)、他者に任せることによる、いわゆるOEMでコストダウンを図ることにより、スタインウェイピアノよりも廉価な価格での提供が可能になっています。製造は現時点ではカワイピアノで行っています。

スタインウェイピアノとは音色が違うのですか?

スタインウェイピアノとは随所に同じ設計がなされていますが、ブランド名が違うように同じピアノではありません。音色、弾き心地は個々のピアノによってそれぞれ特徴があります。スタインウェイピアノとは同じ価格帯ではないので単純に比較するのは難しいですが、ボストンピアノにはボストンピアノの音色があります。まずそれを掴んでいただけたらと思います。

どんな方が買っているのですか?

ボストンピアノ

スタインウェイブランドの魅力を十二分に感じている方々が多いです。特に個人ユーザーで、通常の国産ピアノでは物足りなさを感じていたり、いろんなピアノを見てみたい方々には一度弾いて見られると良いかと思います。また、公共機関や音楽教育関係の学校に納入されるケースがアメリカやヨーロッパ諸外国では多々あります。

ボストンピアノのメリットを教えて下さい。

メリットとして一番大きいのは、スタインウェイの設計で製造されたピアノだということです。その遺伝子を組み込んだピアノであるということを随所に見ることができ、他の同一価格帯のピアノとは違った音色を体感できます。

エセックスピアノに関するよくあるご質問

弾いた感じはどうなのでしょう?

一番難しい質問です。タッチ感は非常に優れており、弊社がグランドピアノを管理している音楽教室でも使用されていますが、先生曰く「とても弾きやすいピアノだと思うし、生徒も言っている」だそうです。音色も他には無い柔らかな音が特徴的だと思います。ただ“ピアノを弾いた感じ”を文章で伝えることはあまりにも難しく、実際にご試弾いただくことをお勧め致します。

名前を聞いたことがありません。

エセックスピアノは日本国内では2007年に発表された、まだ生まれたばかりのピアノです。
廉価でインテリア性の優れたピアノとしての特徴があり、家具デザイナーが外装を手掛けました。アップライトピアノに艶消し塗装仕上げが多いのは、アメリカ人の好みに合わせたものだと思います。

どこで作られていますか?

設計自身はスタインウェイが行っていますが、セカンドブランドのボストンピアノよりもさらなるコストダウンを計るため、今現在、中国のパールリバー社でのOEMという形で製造れています。今や国産、外国産メーカーに関わらずほとんどの製造業は何らかの形で中国に関連しているため、この流れは必然だと思います。

保証はどうなっていますか?

スタインウェイからスタインウェイと同じような保証が付きます。保証期間後は販売店でのメンテナンスサポートになりますので、スタインウェイのことを熟知した技術者のいる信頼できるお店でご購入いただくのが、何よりも長年安心してお使いいただける秘訣です。

エセックスピアノのメリットを教えて下さい。

メリットとして一番大きいのは、スタインウェイの設計で製造されたピアノだということです。お求めやすい価格でインテリア性の優れたピアノでありながら、スタインウェイの遺伝子を組み込んだピアノであるということを随所に見ることができ、他の同一価格帯のピアノとは違った音色を体感できます。

ピアノ購入の準備に関するよくあるご質問

大きさってどのくらい?

ピアノはモデルによって少しずつ大きさが違います。 まず、アップライトピアノですが奥行きはおおよそ60〜67cmぐらい、横幅は150〜155cm、高さは120〜130cmぐらいが一般的です。おおよそ畳1畳分ぐらいのスペースを置き場所に使用すると考えていただいてよいでしょう。ただ、これにはピアノを弾く人のスペースは入っていませんので、もう一畳分を、ピアノを弾く方のスペースとして確保しておくとよいでしょう。

グランドピアノですが、横幅はアップライトピアノとほとんど変わりません、150〜155cm。高さは100〜105cm。問題は奥行きです。 150〜275cmぐらいまで大きく差がありますので、置き場所によって考える必要があります。通常一般的なモデルは170〜188cmまでですので、そのあたりで考えられてよいかと思います。部屋に何も置いていなければ、4畳半のお部屋で十分に入るでしょう

重さはどのくらい?

アップライトピアノで200〜230kgぐらい。よく床を補強したほうがよいですか?というご質問を受けます。ご新築など、機会とご予算があるのであれば補強したほうがより確実です。ただ、補強してないお部屋であっても通常、問題は無いと思います。 200〜230kgというと、大人約4人分に相当します。大人4人分の重さで床を揺らしてみてガタつくようであれば補強は必要ですが、一般の造りでしたらまず問題はありません。本棚のほうがよほど重い場合も考えられます。ただ、ピアノは鍵盤側よりも奥側のほうが設計上重くなっていますのでその部分は意識してください。

グランドピアノは270〜480kgと差があります。一般的なモデルで300kgぐらいと考えてよいでしょう。但し、グランドピアノは鍵盤側(手前)が奥側よりも倍以上重くなっています。

メーカーってどのくらいあるの?

世界中で考えますと、今までに製造されたブランド名だけで言えば1000は下りません。ブランド名から製造元を調べる本が出版されているほどです。日本製ですと、ヤマハ、カワイが有名ブランドですが、それ以外にもたくさんのメーカーがあります。外国製ですとスタインウェイが圧倒的に有名ですが、メーカー名に頼るのも一つの方法です。たくさんのメーカーがありますので、ご自分で弾き、音を聞いて見ることでご自分の納得のいったピアノを購入されるのも一つの方法です。

いいピアノってどんなピアノなのでしょうか?

いい音のするピアノ、弾きやすいタッチ、外装が美しい、造りがしっかりしている・・・色々なポイントが上げられると思います。こだわる部分は各自違いますし、ご予算によっても目をつぶらなくてはいけない部分もあるかもしれません。まずいい音がする、これは絶対条件であると考えます。いい音のするピアノはそこから色々な触発を受けますし、弾いていて楽しくなるものです。すべてのポイントを納得させるにはご予算がオーバーしてしまうかもしれません。ご自分で納得のできるピアノ、それがいいピアノだと思います。

値段はどのくらいするのでしょうか?

アップライトピアノですが、 3、4、50万円のピアノも最近は売り出されていますが、かなりのコストダウンを強いられ、アジア製の部品を組み込んだりしたものがほとんどです。安い価格を先に決めて造られたピアノですので音、タッチなどに不満が残ります。それよりも30万円台のきちっと調整された日本製の中古ピアノの方が、ピアノを使用していく上では十分に得策なのではないでしょうか?

国産の新品ピアノでしたら60万円からが基本です。80〜100万円ですと、国産ピアノでは最上級機種になりますが、それ以上の値段のものにはサイレント機能やアンサンブル機能など電子部品が組み込まれたピアノ以外の部分が付属しています。 外国製(ヨーロッパ製)のものですと、100万前後からとなります。国産には無いデザイン、音質が人気で、ピアノをお部屋に置くための楽器として総合的に捉えると、価格以上の満足感が得られます。 グランドピアノの新品はおおよそ120万円ぐらいからと考えてよいでしょう。100万円以内ですと、中古のグランドピアノになります。中古グランドピアノは今非常に人気がありますので、品薄傾向です。グランドピアノはピアノの調整によって非常に状態が左右されますので、信頼できるお店でご購入することを強くお勧めします。

新品と中古、どちらがいいのでしょう?

新品には新品のよさ、中古には中古の良さがありますのでどちらともいえません。新品の良い点でいいますと、まず、新しいということです。当たり前のことなのですが、中古ピアノでは感じることのできない事がたくさんあります。ただ、新しいことが全て良い訳ではなく、ピアノの調整、調律などが最初のうちは安定しないなど、そういった問題は中古ピアノの方が少ないです。30万円程度のきちっと調整された中古ピアノでしたら、安心して購入できると思います。中古のメリットは何といってもご予算を抑えることができることです。ピアノは基本的には楽器ですので通常思っているほどの劣化はありません。新品と中古の違いをきちっと認識することが一つの方法だと思います。

※「中古ピアノについて」もご参照下さい。

グランドピアノって必要ですか?

必要です。ピアノを本格的に練習していくと必ず必要になります。そこには理由がありまして、音の事はもちろんですが、タッチにおいて特に問題が生じます。連打をするときにアップライトピアノでは1秒間に約6、7回が限界ですが、グランドピアノでは約 13、4回できるのです。これは設計上の理由からなのですが、グランドピアノにはアップライトピアノでは感じることのできない部分がまだまだたくさんあります。とはいってもグランドピアノはスペースをとりますのでなかなか最初から購入されることは難しいですが、ピアノが上達するにしたがって必要になることを、頭の隅においておいても良いかと思います。

2階に置きたいのですが、大丈夫ですか?

まず、ピアノを置くスペースとピアノを2階に入れることのできる通り道があるかどうか、これが問題です。重さに関しては前述「どのくらい重いの?」をご参考下さい。一軒家ですと通常家の中の階段は使いません。外側からクレーンを使うことになります。その時にクレーン車を置くスペースがあるか、ピアノの入る窓があるか、が重要になってきます。複雑になればなるほど専門の運送業者の確認が必要です。一度運送業者に下見をしてもらうことをお勧めします。愛知県下でしたら弊社で手配できますのでご連絡下さい。

購入にあたって

購入にあたって、どこに行けばいいのでしょう?

ピアノの専門店をお勧めします。ピアノの専門店は販売、アフターサービス等全てにおいてピアノの ことを一からわかっていますので、どんな要望でも応える事ができます。修理工房が併設してあるならば、尚安心です。特に中古ピアノは修理工房を持っていれ ば自社で修理をしていますので、ピアノにもしもの事があったときでも責任を持って修理対応をしてくれます。

お店ごとに言うことが違うのですが…?

お店選びは非常に重要です。店ごとに言う事が違うというのは、各お店がそれぞれの特色を持った セールスをした結果といえるでしょう。ピアノは楽器です。規格のそろった電化製品とは違います。1台1台、個性を持ったピアノを買うという事は、非常に骨 の折れる作業かもしれません。ピアノの寿命は長いですので、購入後はおのずと長い付き合いになります、メンテナンスのことも考えると、同時にお店との付き 合いも長くなります。購入金額も大切ですが、いろんな話を聞いた結果、一番信用できるお店で買うことが、ピアノを使っていく上で大切になると考えます。

購入後のよくあるご質問

購入後、調律は必要なのでしょうか?

必要です。バイオリンやギターなどが、演奏前に音を合わせることが必要なことと同じように、ピアノにも音がきれいに鳴る様にするための“調律”作業が必要です。

ピアノは打弦楽器になりますので、音を出すためにたたく「打」の部分と、音が鳴るための「弦」の部分があります。
ピアノの場合、1つの音に約3本の弦が張ってありますので、例えば真ん中の鍵盤を「ド・レ・ミ」と弾いた場合には、3本の弦を3つ、合計9本の弦を叩いて いる事になります。鍵盤は88本ありますので、88本の鍵盤がそれぞれ独立した工程を持っているわけです。

このようにピアノには一つ一つの鍵盤に独立した音の出る仕組みを持っているため、他の楽器に比べても非常に複雑な楽器です。さらにその独立した88本の機 能が同じような調子で均等に動かなくてはいけないため、定期的なメンテナンス、調律等が必要になるわけです。
電子ピアノに調律がいらないのは、弦が張っていなくて、電子音がスピーカーから出ているからです。

ピアノ調律の頻度はどのくらいですか?

新品のピアノは弦が張りたてである為に、最初の頃は頻度が多くなりますが、ピアノが落ち着いてきますと、おおよそメーカー推奨で半年以内から1年、といったところです。
ピアノには弦が張ってある以上、その弦は必ず伸び縮みするために調律完了後からほんの少しづつ狂ってきます。例えばピアノコンサートを行う場合、コンサー ト前には必ず調律します。そのピアノの調律が前日に行われていても、です。また、ある方は調律を20年以上もやっていない、そんな方もいらっしゃるでしょう。
ピアノの使用環境、感じかたにも個人差があると思いますので、ご自分の納得いく時期にされるのが一番よいと思います。

ピアノの保証ってどうなってるの?

新品ですと、通常は1年間のメーカー保証が付いています。メーカーによっては3年、5年、中には 10年!?なんていうのもあります。保証する規定などは、各社によってまちまちです。保証は明らかにメーカー側に欠点があった時の破損や故障があった時に 行われるものです。調律の狂いであるとか、調整の狂いであるとかは、破損や故障とはみなされません。ただ、鍵盤が動かない!とか、この音おかしい!など、 大きなトラブルだと思っていたことが、実はあっという間に治ってしまうこともあります。ピアノの保証の時こそピアノ販売店の姿勢が試されるものです。まず は、買ったお店、調律師などに相談してみてください。

せっかく買ったピアノに満足できないんですが…?

なんとなく、その場の雰囲気で買ってしまった、これを買うつもりでなかったのに、とは感じていま せんか?もし不満の残るようでしたら、買ったお店に相談してみてください。相談しにくいようでしたら、他店でもけっこうです。一度ピアノの専門家に相談し てみてはいかがでしょうか?不安の要因は色々とあると思います。ピアノのブランドであったり、タッチ、音であったり・・・どんなことでも最初はだれも何も わかりません。第3者に相談することによって、不安の要因が明確になることもあります。私にはわからないから、こんなことでもいいかな、と思うだけでな く、勇気を持って一度話して見ると、別の視点からピアノを見ることができるかもしれません。

ピアノの調子がよくありません。

ピアノの調律、調整がうまくいっていないと思われます。一定条件さえ満たしていれば、ピアノはお およその場合、弾きやすくいい音でなってくれるものです。ただそこには非常に手間のかかる調整、修理が必要かもしれません。手間がかかればそれだけ費用が かかります。また、いくら手間をかけても、きちっとその状況が把握できる腕のいい技術者でない限り、修理はしたものの、あまり良くならなかった・・・なん てこともあります。自分だけの大切なピアノ、腕のよい技術者のいるお店に相談してみましょう。

「音がうるさい」と、近所から言われるか心配です。

まず日ごろからのコミュニケーションを大切にしましょう。ピアノの音がきこえますか?うるさくないですか?といった、ほんの一言があるだけで、印象は随分と違います。

あと、時間を区切りましょう。何時から何時までと、時間を決めることでも相手の気持ちは違うと思います。
具体的にピアノの音を小さくする方法ですが、ピアノの後ろ側、設置するときに少しスペースが空けてあると思います。その部分に毛布など音を吸収するものを 入れるのです。ピアノの音は響板によって増幅されますので、その部分をシャットアウトしてやるのがこの方法です。

その他色々な方法があると思いますが、まずはピアノの調律師に相談してみましょう。きっといい方法が見つかると思います。
防音・遮音についてのページでも詳しく紹介しています。